「人生で一度日本シンボルの富士山に登ってみたいな~」
「富士山に登ったことないなら、日本に来たと言えないぞ!」
そう思ったことがありませんか?

しかし、実際に富士山に登ってみたら、「岩ばかりで殺風景だった」「混んでいてトイレがひどかった」「天気が悪くて苦労した」など、がっかりしてしまう人も多いようです(日本人でも同様です)。また、高いところは空気が薄いので、高山病になる人もいます。

もしあなたが「とにかく楽に」富士山を楽しみたいなら、その貴重な機会を確実に楽しむ方法を知りたいですよね。

そこでおすすめしたいのが、「富士山を遠くから見る」スタイルです。今回は、私が先日行った富士山が見える絶景スポット・河口湖の旅について、ご報告したいと思います。美しい富士山を見るためには、良く見える場所、そこまで行く方法、最適なタイミング、時刻まで、一つ一つ調べて、計画を立てなければなりません。富士山を自分の目で見たい方々は、私の経験談をぜひ参考にして、旅行のスケジュールを立ててみてください。

それでは参りましょう!

1. 富士山周辺・河口湖への一番快適な行き方

河口湖は、富士山を遠くから眺める名所として知られていて、この湖の周りに温泉や娯楽施設、インスタ映えスポットが多く、非常に魅力的です。特に自然や緑にあふれている空間を楽しみたい人なら、河口湖が一番ふさわしい所だと思います。

東京から河口湖までの行き方は、車、電車、高速バスの3つの方法があります。自分の都合に一番合った方法を選択できますが、私は高速バスで移動したので、この行き方がおすすめです。

理由は以下の3つです。

一つ目に、高速バスだと、乗り換える必要もないし、費用も安いからです。電車で移動すると、途中で乗り換えなければなりません。ですが、高速バスなら海外から来た日本語がそんなに通じない観光客でも簡単にたどり着くことができます。

二つ目に、高速バスの場合、予約する必要があり、座席が確保されます。桜や紅葉の季節には観光客が多く非常に混むので、電車だと座れない可能性があります。ずっと電車の中で立つと、つらいでしょう。

最後の理由は、高速バスの中で、無料でWi-Fiが利用できます。日本では珍しいことでしょう。バスの窓から富士山が見えるので、そこから動画・写真撮影を行い、すぐにSNSに配信して、自慢できます。快適でしょう!

東京駅発⇄河口湖行きの高速バス:
・チケット:2000円[1]/片道(往復予約が可能)
・乗車駅:東京駅八重洲南口
※Webサイトで予約をしたら、QRコードが発行されます。そのQRコードが乗車チケットとなります。
※バスの運行会社がたくさんあります。私は「富士急行バス」を利用しましたので、このバスの運行会社のHPをご参照ください。
HP:http://bus-en.fujikyu.co.jp/

[1] 2021年11月現在

2. 絶妙なタイミング・注意点

多くの人は桜の季節か、紅葉の季節を狙って、旅行のスケジュールを立てますね。でも、季節よりも天気予報の方が大事です。なぜかというと、曇りや雨になったら、何も見えなくなるからです。

私も、最初は紅葉の時期を狙っていましたが、天気予報を見て、2週間ぐらいずっと雨の予報でしたので、結局紅葉の見頃を諦めました。ギリギリまで確実に晴れそうな日を待って、タイミングを決めました。天気は変わりますから、1週間ぐらい前に決めるのが安心でしょう。

紅葉は他の場所でも堪能できるかもしれませんが、富士山に行く時は富士山が「主役」です。天気をしっかりチェックして、主役がよく見える日を選びましょう。

ホテルの庭で少しでももみじを満喫できた

また、河口湖は水面標高が約830メートル[2]なので、東京よりかなり寒いところです。夜の気温が0度になるのも珍しくないため、暖かい服と動きやすい靴などを用意しておいてください。

[2] 山梨日日新聞社「富士五湖のデータ比較」,『富士山NET』,https://www.fujisan-net.jp/post_detail/2001035(閲覧:2022年4月7日)

3. 富士山の撮影に絶好なスポット

河口湖駅の周辺には、富士山のインスタ映えの撮影スポットが多数あります。調べておくと当日も落ち着いて撮影できますよ。

3-1. 宿泊先から

河口湖周辺のホテルを選ぶポイントは、客室から見えるのが「河口湖と富士山の眺望」か「富士山だけの眺望」かです。実際には、どちらを選んでも、富士山と河口湖の両方を十分に楽しめるはずです。

河口湖の南側に位置しているホテルは、河口湖越しに富士山を眺められるホテルが多く、その一方、河口湖の北岸に位置しているホテルは、富士山を背景にしたホテルが多いです。

選択肢は色々ある中、私たちは、南岸のホテルを選びました。そのホテルは、値段が手頃で駅に近く、周りに美味しい店が多かったからです。また、一番感動したのは、ホテルのお風呂が最上階にあり、そのお風呂から朝一で幻想的な富士山を眺めることができたことでした。

お風呂に浸かって富士山を堪能したい人は、ぜひ調べてみてください。河口湖畔の周辺にそのようなホテルがたくさんありますよ。

河口湖ホテルのお風呂から眺めた富士山

宿泊先
ホテル名:河口湖ホテル
HP:https://kawaguchikohotel.com/
住所:401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津200 、Tel.0555-72-1313
特徴:無料送迎、充実した和風の朝食付き、湖眺めの部屋、富士山ビューのお風呂、ロケーションが最高

3-2. 富士山パノラマロープウェイから

多くのガイドブックが掲載しているパノラマロープウェイですが、評判通り、富士山の眺望は最高!文句の一つもないおすすめの撮影スポットです。せっかく河口湖に行ったのに、ここを逃してしまったら、一生後悔するレベルだと思います。ぜひ行きましょう。

では、富士山パノラマロープウェイに行く際の一番重要なポイントを紹介します。それは、タイミングです。結論から言うと、富士山の頂上から見るなら「朝日」ですが、富士山パノラマロープウェイなら、「夕日」を見ること!「朝日」も「夕日」も本当に一瞬であっという間に消えてしまうものなので、その瞬間を捕まえるために、正確な時刻を計算してから行動しましょう。

「絶景パノラマ回廊」や「天上の鐘」、「展望台」などから富士山をゆっくり眺めながら、写真を撮る余裕があります。ただ、夕日を浴びてピンクから赤く変わる富士山は本当に一瞬しか見られません。太陽は5分以内に沈んでしまうので、展望台で、その瞬間をうまく掴んでください。

夕日に赤く染まった富士山

そうそう、いくら富士山と一緒にインスタ映えしたくても、マナーは守りましょうね!並ぶルールは、その場で日本人の動きを見ればわかります。よく見て真似しましょう!

富士山と私たち

富士山をバックにするカチカチ山絶景ブランコを体験したい方は、16時前に到着しないと、ブランコに乗ることができませんので、ご注意ください。

富士山と私

富士山パノラマロープウェイ
◆料金:900円(往復)
◆営業時間
 平日    9:30~16:00(下り最終16:20)
 土休日   9:30~17:00(下り最終17:20)
◆HP:https://www.mtfujiropeway.jp/about/

3-3. 富士山遊覧船から

夕日に赤く染まっていた富士山は、それだけで十分に満足する人もいれば、もっとゆっくり、長く富士山を眺めたい人もいますね。それなら、遊覧船がおすすめです。遊覧船とロープウェイのチケットはセットで販売しているので、現地に行く前に、ご検討ください。

「海賊」をモチーフにした遊覧船の「箱根海賊船」は多くの外国人に人気があるようですね。また、河口湖の遊覧船「天晴(あっぱれ)」は、戦国時代の「水軍」をモチーフにしています。純和風の船ですが、「海賊船」と負けないぐらい、パノラマビューの雄大な富士山が見事です。曇一つない秋の日、透けるような青空と富士山の調和は、言葉にできないぐらい美しいです。

遊覧船から眺めた富士山(動画)

富士山は昔から多くの芸術作品に題材として取り上げられてきました。もしかして浮世絵の画家や俳句、小説の作家たちが眺めた富士山の姿は私たちが遊覧船から眺めている富士山と重なるかもしれませんね。

遊覧船からのオンショット

河口湖遊覧船
◆料金:1000円
◆営業時間
 時期によって運行の時間が変更するので、ホームページで詳細をご確認ください。
◆HP:https://www.fujigokokisen.jp/contents/appare/

4. 河口湖の名物・おすすめ

人によって好みが違いますが、せっかく河口湖に訪ねたら、ぜひその地元の名物を味わって、楽しんでください。Must-tryの料理を2つ紹介します。

・ほうとう
・タンシチュー

ほうとう

ほうとうは、小麦粉から作られる太い麺と、かぼちゃなどの野菜を味噌出汁に入れて煮込んだものです。山梨県のみなさんに親しまれている郷土料理です。河口湖に着いたら、駅の周辺で富士山ビューのほうとう専門店を探して、富士山を眺めながら温かいほうとうを頂きましょう。

タンシチュー

ほうとうは山梨県民のソウルフードとして知られていますが、なぜ河口湖でタンシチューなのか、疑問に思う方がいらっしゃるでしょう。

そう、ここのタンシチューはどこのガイドブックにも載っていません。泊まっていたホテルのスタッフが教えてくれたのですが、おかげで世界一のタンシチューに出会えました。牛タンが口の中にホロホロ、トロトロと溶けてしまいそうな感動を、今でも覚えています。お店のメニューにある「美味しすぎて、すみません!」という言葉の意味もよくわかりました。

私たちが入ったとき、お店は地元のお客さんでほぼ満席の状態だったので、この店が地元のみなさんにどのぐらい愛されているのか、伝わって来ました。河口湖の南岸にあるホテルに泊まる方は、ぜひ足を運んで、味わってみてくださいね。

コーナーハウスのタンシチュー

コーナーハウス
営業時間:11:30~14:30 17:00~21:00
定休日:木曜日
*地元で評判が高いお店なので、予約しておいた方が安心です。
予約のサイト:https://tabelog.com/yamanashi/A1903/A190303/19000509/dtlmap/

5. 旅行費用

私の河口湖旅の費用を以下の表にまとめます。

内訳金額
高速バスのチケット(往復)4,000円
ホテル(一泊、朝食付き)10,000円
食事代3,500円
ロープウェイ800円
遊覧船900円
合計19,200円

*ロープウェイと遊覧船のチケット代はホテルからの1割引券を引かれた金額となります。

富士山と河口湖、日本の旅館、和風の朝食を満喫できるなら、このくらいの金額は妥当でしょう。ぜひあなたも体験してみてくださいね。

6. まとめ

河口湖は、四季のいつでも楽しめるのが大きな魅力です。でも、魅惑の富士山をしっかり鑑賞したいなら、天気予報を見て、適切なタイミングを待ちましょう。タイミングと、富士山を眺めたい場所が決まったら、旅に出ましょう。

旅行先の名物を楽しむのも旅行の魅力の一つです。山梨県民に愛されている「ほうとう」はもちろんですが、機会があれば、コーナーハウスのタンシチューもぜひご賞味ください。