「自分も、日本の図書館を利用できるだろうか?」

海外では図書館になじみがない方も多いため、外国人の方はこんな風に思うかもしれません。

しかし、日本人にとって図書館はとても身近な存在です。勉強や仕事で調べ物をするときにも便利ですが、ニュースやグルメなどの最新情報をゲットしたり、趣味交流の時間を楽しんだりする人もいます。

建物自体がおしゃれだったり、カフェレストランがあったり……。日本の図書館は、日本人だけでなく、外国人の方にもぜひ利用してもらいたいスポットです。

当記事では、まだ図書館に行ったことがない方にも分かりやすく、図書館でできること利用方法をご紹介します。

1. 図書館には何があるの?

日本の図書館には、主に本、雑誌、新聞などが置いてあります。また、本といっても専門書だけでなく、小説、実用書、ビジネス書、絵本、ライトノベル[1]など、さまざまな種類があります。

図書館によってはCDDVD漫画なども置いてありますが、それぞれの図書館でラインアップが異なります。規模の大きい図書館では、ラインアップも比較的充実していることが多いです。

[1] 10~20代の読者を想定した、娯楽性の高い小説。会話文を多用して、気軽に読める内容のものが多い。

2. 図書館でできることって?

図書館でできることには、以下のようなものがあります。

・本を読んだり、借りたりできる
・読みたい本や、調べたい内容にぴったりな本を探してもらえる
・勉強したり、資料を広げて作業したりできるスペースがある
・無料でインターネットやパソコンが使える
・図書館にある本をコピーできる
・コミュニティの場として活用できる

・本を読んだり、借りたりできる

図書館にある本やCD、DVDといった資料は、自由に見たり聴いたりすることができます。利用者登録や図書カードを作る手続きをすれば、資料を借りることもできます。

・読みたい本や、調べたい内容にぴったりな本を探してもらえる

レファレンスサービスと呼ばれるもので、調べたいことや、探している資料について図書館のスタッフに相談することができます。

・勉強したり、資料を広げて作業したりできるスペースがある

図書館には本を読むだけでなく、勉強したり、資料を広げて調べ物書き物、パソコン作業をしたりできるスペースもあります。

・無料でインターネットやパソコンが使える

多くの図書館では、無料公衆無線LANを利用することができます。パソコンを持ち込んで使えるだけでなく、充電用の電源タップがあったり、パソコンを借りられたりする図書館もあります。

・図書館にある本をコピーできる

図書館にはコピー機が置いてあるところも多く、図書館に置いてある資料を1枚10円程度でコピーできます。

注意点として、著作者の許可なく1冊全てコピーすることは法律で禁止されています[2]。必要と思われる部分だけコピーしましょう。

レポートや論文に使う資料だけでなく、料理のレシピや、気になるお店の情報などをコピーするのもお勧めです。

・コミュニティの場として活用できる

カフェが併設されていたり、広場やホールがあったりと、くつろぎや交流の場になっている図書館もあります。

また、外国人が多く住んでいる地域では、外国人と日本人の交流を目的とした交流会イベントが開催されているケースもあります。

[2] 国立国会図書館「著作権にかかわる注意事項」,https://www.ndl.go.jp/jp/copy/copyright/index.html(閲覧日:2022年5月26日)

3. 知っておきたい、日本の図書館のマナー

図書館を利用する際は、以下のようなマナーも知っておきましょう。

・飲食は基本的に禁止
・図書館の中では静かに過ごす
・貴重品の管理に注意する

・飲食は基本的に禁止

図書館では、資料や電子機器などを守るために飲食禁止になっていることがほとんどです。

ペットボトルや水筒での水分補給程度ならOK、所定の場所ならOKなど独自にルールが決まっていることもあるので、ホームページなどで事前に確認しておきましょう。

・図書館の中では静かに過ごす

図書館では、静かに過ごすのがマナーです。携帯電話はマナーモードに設定し、なるべく私語は避けましょう。

また、イヤホンの音漏れや、パソコンのキーボードを叩く音などにも注意が必要です。図書館を利用する全ての人が快適に過ごせるよう、配慮しましょう。

・貴重品の管理に注意する

図書館には、手荷物を持ち込んでも構いません。ただし、貴重品はロッカーに預けるか、席を離れる際にも持ち歩くかして、自分の責任で管理しましょう。

4. 図書館の利用方法

次に、基本的な図書館の利用方法をご紹介します。

・本の探し方
・利用者登録・本の借り方
・本の返し方
・本の予約方法

・本の探し方

まずは、読みたい本を探しましょう。日本の公共図書館、大学図書館などでは、主に「日本十進分類法」という方法で本を分類しています[3]

【図1:日本十進分類表 第1次区分表(類目表)】
引用元)市川市立図書館「日本十進分類(NDC)検索」,https://www.city.ichikawa.lg.jp/library/search/1003.html(閲覧日:2022年5月26日)

多くの図書館では、上記の分類ごとに棚やコーナーが設けられ、資料が並んでいます。

例えば雑誌や新聞、論文を読みたければ「0類」、日本語について書かれた本は「8類」、小説は「9類」の場所を探します。探したい資料のカテゴリが分かっていたら、該当する場所を探してみましょう。

もちろん、ジャンルを決めずにいろいろな本棚を見て読みたい本を探すのもよいですし、「こんな本が読みたいのですが」と、図書館のスタッフに相談してもよいでしょう。

・利用者登録・本の借り方

本を借りたいときは、利用者登録をする必要があります。利用者登録には、住所が確認できる身分証明書が必要です。事前に確認し、忘れずに持っていきましょう。

一度に借りられる数には制限があります。また、借りた本をさらに他の人に貸すことはできません。

借りた本は丁寧に扱い、もし傷付けたり失くしたりしてしまった場合は、必ず図書館に相談しましょう。

・本の返し方

本は、借りられる期間が決まっています。貸出期限を守り、期限内に図書館に返しに行きましょう。

返却の際は、「返却カウンター」に借りていた本を返します。その際「延長手続き」をすれば、貸出期限を延長することができます。ただし、次の予約が入っていたり、貸出期限を過ぎていたりする場合は延長できません。

図書館が閉まっているときには、「返却ポスト」という返却専用のボックスも用意されています。

・本の予約

読みたい本が貸出中のときは、予約することもできます。人気の本や新刊などは予約をしないと読めないことも多いため、予約サービスを利用しましょう。

図書館のカウンターで申し込む他、最近はスマートフォンやパソコンで予約手続きができる所も多いです。最初は図書館スタッフにお願いして、慣れてきたら自分でも予約してみましょう。

[3] 世田谷区立図書館「図書館の本のならびかた NDCについて」,https://libweb.city.setagaya.tokyo.jp/kids/research1_1.html(閲覧日:2022年5月26日)

5. 図書館デビューしてみよう!

それでは、実際に図書館デビューをしてみましょう!行く前にチェックしておくポイントは、以下の通りです。

・行きたい図書館を調べる
・ホームページをチェックする
・必要な持ち物を確認する

・行きたい図書館を調べる

まずは行きたい図書館を決めましょう!最初は、家や職場の近くにある図書館、通っている学校大学図書館を調べてみるのがお勧めです。広くて大きい、有名な図書館に行ってみるのもよいでしょう。

・ホームページをチェックする

行きたい図書館を見つけたら、ホームページをチェックします。開館時間休館日、図書館への行き方、利用の際の注意点、利用者登録に必要な書類などを確認しておきましょう。

図書館によっては、紹介ビデオが見られる所もあります。こういった動画をチェックしておくと、行く前にイメージが湧きやすくなりますよ!

参考)東京都立中央図書館「東京都立中央図書館案内」,https://www.youtube.com/watch?v=rB4D4sjILAI

・必要な持ち物・使えそうなフレーズを確認しておく

図書館には、身分証明証、借りた本などを入れる大きめのカバンを持って行きましょう。借りたい本の名前や、図書館で使えそうなフレーズをメモして持って行くのもよいでしょう。

図書館で使えそうなフレーズとしては、以下のようなものがあります。

・この本はありますか
・この本を借りたいです
・何冊まで借りることができますか
・図書館カードを作りたいです
・いつまでに返さなければなりませんか

探したい本がある場合は、本の名前を伝えるか、メモやスマートフォンの画面などを見せるかすると分かりやすいでしょう。

6. まとめ

この記事では、図書館の利用方法についてお伝えしました。

日本の図書館は、一般の人にも身近な存在です。大人から子どもまで読める本があり、建物自体もおしゃれだったり、カフェが入っていたりします。

日本の図書館でできることは、主に以下の通りです。

・本を読んだり、借りたりできる
・読みたい本や、調べたい内容にぴったりな本を探してもらえる
・勉強したり、資料を広げて作業したりできるスペースがある
・無料でインターネットやパソコンが使える
・図書館にある本をコピーできる
・コミュニティの場として活用できる

日本の図書館は、単に本を読むだけではなく、勉強や研究、仕事をしたり、交流やくつろぎ、趣味の時間を過ごしたりする場にもなっているのです。

また、図書館を利用する際のマナーもご紹介しました。基本的なマナーは以下の3つです。

・飲食は基本的に禁止
・図書館の中では静かに過ごす
・貴重品の管理に注意する

図書館の利用方法では、基本的な以下の4つを覚えておけばOKです。

・本の探し方
・利用者登録・本の借り方
・本の返し方
・本の予約方法

そして、実際に図書館デビューしてみよう!と思ったら、以下を準備して出掛けましょう。

・行きたい図書館を調べる
・ホームページをチェックする
・必要な持ち物・使えそうなフレーズを確認しておく

図書館に行けば、勉強や仕事がはかどるのはもちろん、日本での生活もさらに楽しく、充実したものになるでしょう。あなたの図書館デビューを応援しています!

参考)
東京都立図書館「利用案内」,https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/(閲覧日:2022年6月1日)
東京都立図書館「都立中央図書館利用案内」,https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/guide/central_library/(閲覧日:2022年6月1日)
横浜市「やさしく読める横浜市立図書館利用のご案内」,https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/library/guide/yasashikuyomeru.html(閲覧日:2022年6月1日)
一般財団法人東京都つながり創生財団「新宿区立図書館 — 大久保図書館」,『東京都多文化共生ポータルサイト』,https://tabunka.tokyo-tsunagari.or.jp/2021/06/lit-article57.html(閲覧日:2022年6月1日)
市川市立図書館「日本十進分類(NDC)検索」,https://www.city.ichikawa.lg.jp/library/search/1003.html(閲覧日:2022年6月1日)