深い緑と、鮮やかな赤や黄色のコントラスト。秋が深まるごとに美しくなっていく紅葉には、日本人でなくても心を奪われる魅力があります。

日本に訪れたら、美しい紅葉を写真に収めたいと思っている方も多いでしょう。この記事では、日本の紅葉シーズンの時期や楽しみ方、おすすめスポットについてご紹介します。

1. 日本の紅葉シーズンはいつ?絶景を狙うためのポイント

日本の紅葉シーズンは、その年の気候によって変わります。見頃の時期を逃さないためのポイントを押さえておきましょう。

全国の平均的な紅葉シーズンは?

全国の紅葉スポットの平均的な見頃は、以下のようになっています。

地域平均的な見頃
北海道(層雲峡<そううんきょう>)10月上旬~10月中旬
東北(奥入瀬渓流<おいらせけいりゅう>)10月中旬~11月上旬
関東・甲信(日光・鬼怒川<にっこう・きぬがわ>)10月上旬~10月下旬
東海(白川郷<しらかわごう>)10月中旬~11月中旬
近畿(京都・嵐山<きょうと・あらしやま>)11月下旬
中国(宮島<みやじま>)11月中旬~11月下旬
四国(寒霞渓<かんかけい>)11月上旬~11月下旬
九州(深耶馬渓<しんやばけい>)11月上旬~11月下旬

紅葉の状況は、各自治体や日本気象協会のホームページなどでチェックできます。行きたい場所が決まったら、こまめに状況を確認するようにしましょう。

tenki.jp(日本気象協会) 紅葉見頃情報
https://tenki.jp/kouyou/

紅葉シーズンは短く、2週間程度なことも

紅葉は、最低気温が8度を下回ると始まり、5~6度になると急速に進むといわれています。気温が低ければ色づく時期が早まり、逆に気温が高ければ色づく時期が遅くなります。見頃の期間も、1週間~1カ月ほどとさまざまです。

そのため、事前に紅葉を見るための旅行を計画したとしても、行ってみたらあまり色づいていなかったり、すでに見頃が過ぎていたりする可能性もあります。

紅葉を確実に見たいのであれば、先に日程を決めるのではなく、その年の見頃情報に合わせて出かけるのがよいでしょう。日帰りで行ける場所ならば、見頃になったタイミングで気軽に行けるのでおすすめです。天気がよい日を選んで行きましょう!

2. 紅葉シーズンに行くならここ!絶景スポット10選

LIGHTBOATでは、関東・関西の主要都市から日帰りで行ける、紅葉の絶景スポットをピックアップしました。見頃になったときにすぐに行けるよう、住んでいる場所から近い紅葉スポットをチェックしておきましょう!

関東のおすすめ紅葉スポット

【東京】国営昭和記念公園

東京ドーム約35個分の広い園内にイチョウ並木が2カ所あり、紅葉の時期には、それぞれ200mと300mの黄金色のトンネルをくぐることができます 。広い公園なので、散策しながらさまざまな木々が色づく様子を楽しみましょう。

【東京】六義園(りくぎえん)

江戸時代に作られた日本庭園です。美しい日本庭園のなかで、紅葉のグラデーションや、池の水面に映る紅葉を楽しめます。見頃の時期には、ライトアップされた庭園を見ることができる、夜間特別鑑賞が行われます。

【埼玉】長瀞(ながとろ)

日本の名勝[1]および天然記念物に指定される、紅葉の名所として知られる渓谷です。紅葉まつりやライトアップが開催されているほか、船に乗って川下りも楽しめます。

【千葉】養老渓谷(ようろうけいこく)

紅葉を見ながらハイキングができる渓谷です。遊歩道を歩く滝めぐりコース、展望台から山々を眺めるコースなどがあり、軽く~しっかり散策まで楽しめます。帰りには、近くの温泉で疲れを癒やすのもおすすめです!

【茨城】国営ひたち海浜公園(こくえいひたちかいひんこうえん)

約3万2千本のコキアの紅葉が見られます。これだけたくさんのコキアの紅葉が見られる場所は全国でも限られており、珍しい紅葉写真を狙うのにぴったり!同じ頃に見頃を迎えるコスモスとのコラボレーションも、見どころの一つです。

関西のおすすめ紅葉スポット

【京都】瑠璃光院(るりこういん)

紅葉に囲まれた寺院です。窓いっぱいに広がる紅葉、そして床や黒塗りの机に反射する紅葉に圧倒されます。2022年の秋の特別拝観(10月10日~)は、新型コロナウイルス感染症対策で事前予約制です。次回以降は、最新の情報を確認してください。

【京都】毘沙門堂(びしゃもんどう)

紅葉スポットが多い京都の中でも、比較的混雑が少なく、静かな雰囲気で紅葉を楽しめる場所です。見頃を過ぎた後も、散ったモミジで一面が染まる「敷モミジ」を楽しむことができます。

【滋賀】マキノ高原 メタセコイア並木

約500本のメタセコイアが約2.4kmにわたって続き、秋には黄色からレンガ色へと徐々に染まっていきます。農業公園「マキノピックランド」から、温泉やキャンプが楽しめる「マキノ高原」へ続いており、併せて観光するのもおすすめです。

【奈良】長谷寺(はせでら)

山の中に造られたお寺で、紅葉のピークには山全体が赤く染まる様子が見られます。神社や寺、五重塔など、日本らしい風景とともに紅葉が見られるほか、国宝である本堂から眺める紅葉も見応えがあります。

【愛知】香嵐渓(こうらんけい)

約4千本のモミジが赤や黄色に染まる、美しい渓谷です。見頃となる11月には、もみじまつりが開催され、紅葉のライトアップが楽しめます。川の水面に映り込む紅葉や、待月橋(たいげつきょう)のそばで見られる五色モミジも必見です。

[1] 景色のよいことで知られている土地で、日本の文化財保護法における文化財の種類の一つ。

3. LIGHTBOAT流!日本の紅葉シーズンを120%楽しむ方法

行きたい場所が決まったら、見頃を待つ間に、紅葉を楽しむ準備をしておきましょう!知ると120%紅葉が楽しめる、LIGHTBOAT流のコツをご紹介します。

紅葉する木の種類を知っておこう

秋になると紅葉する木を、落葉広葉樹(らくようこうようじゅ)[2]と呼びます。

欧米の紅葉が主に単色なのに対し、日本の紅葉は、赤や黄色、オレンジなど、彩り豊かなのが特徴です。日本は欧米に比べたくさんの種類の落葉広葉樹が生育しているため、このように多彩な色づきを楽しめるのです。

日本でよく見られる落葉広葉樹の種類や名前を知っておけば、さらに紅葉が楽しめるでしょう。

モミジ

日本の紅葉と聞いて、多くの人がイメージするのがモミジではないでしょうか。日本で見られるモミジは、主にイロハモミジ・ヤマモミジ・オオモミジの3種類に分けられます。

太平洋側と四国・九州地方ではイロハモミジ、日本海側ではヤマモミジが多く見られます。オオモミジは葉が大きいのが特徴で、太平洋側と日本側のどちらでも見られます。

イロハモミジの葉

カエデ

カエデは、カエルの手に似ていることが名前の由来です。モミジに比べて切れ込みが浅く、葉が大きいことが特徴です。種類によって葉の形がさまざまなため、この特徴に当てはまらないものもあります。

実は、モミジはカエデの仲間であり、植物学上に「モミジ属」や「モミジ科」という分類はありません。「モミジ」は秋から冬にかけて紅葉する樹木全般の呼び名であり、基本的には「ムクロジ科カエデ属」に分類されています。

カエデの葉

イチョウ

鮮やかな黄色に染まるイチョウは、街路樹や公園など、身近な場所で見ることができます。

イチョウの葉

<番外編>コキア

丸い形と、秋に赤く色づく様子がかわいいコキア。実は一年草で、紅葉のあとは枯れてしまいます。コキアの紅葉で有名な国営ひたち海浜公園では、毎年数万本のコキアを新たに植え直しています。

SNS映えする「紅葉写真」を撮ろう

せっかくなら、美しい紅葉を写真に残したいですよね。日本では、以下のような紅葉と風景の組み合わせが人気です!

富士山と紅葉

日本らしさが感じられる、人気の組み合わせです。写真スポットでは山梨県の河口湖が有名ですが、箱根や伊豆でも、富士山と紅葉の写真を撮ることができます。

神社・お寺と紅葉

日本的な情緒のある写真が撮れます。立派な庭園のある神社・お寺は全国各地にあるため、身近な場所で撮れるのもポイントです。

逆さ紅葉

湖や川、ダムなどの水面に紅葉が映り込む様子を「逆さ紅葉」といいます。条件がそろわないと見られませんが、その分美しさも格別です。日中だけでなく、ライトアップされた夜の逆さ紅葉もおすすめです。

落ち葉のじゅうたん

紅葉の見頃が過ぎても楽しめるのが、落ち葉のじゅうたんです。足元を赤や黄色の落ち葉が埋め尽くす様子は、SNS映え抜群!スニーカーやブーツなど、足元と落ち葉のじゅうたんを一緒に写してもおしゃれですよ。

<コラム:落ち葉の楽しみ方>

押し花のように、葉っぱを保存する方法を「押し葉」といいます。紅葉の時期にきれいな落ち葉を見つけたら、そっと拾って持って帰り、押し葉にしてみましょう。

【押し葉の作り方】

用意するもの…落ち葉、新聞紙、キッチンペーパー

(1)新聞紙の上に落ち葉を広げ、1時間以上陰干しする。

(2)水でぬらしたキッチンペーパー、布巾などで落ち葉の汚れを拭き取る。虫や汚れが気になる場合は、さらにアルコールスプレーで消毒する。

(3)新聞紙の上に落ち葉を重ならないように広げ、上からさらに新聞紙を重ねて挟む。重しを乗せて、なるべく湿度の低い場所で1~3日保管する。

(4)さらにきれいに仕上げたい場合は、落ち葉をクッキングシートで挟み、キッチンペーパーの上に置いて、低温で5~10秒程度アイロンをかける。一度冷ましてから何度か繰り返し、葉がパリッと乾燥したら完成。

せっかく押し葉を作ったら、ただ取っておくだけではもったいないですよね。フォトフレームに入れて部屋に飾れば、お部屋のインテリアとして楽しめます。ラッピングに使ったり、手紙やカードに添えたりして、親しい人に贈るのもいいですね。

[2] 葉が低温や乾燥によって枯れて落ち,1年のうちの一時期、葉をもたない休眠状態になる樹木

4. まとめ

日本の紅葉シーズンは、毎年の気候によって変わります。一番の見頃を逃さないためには、住んでいる場所から近い紅葉スポットに行くのがおすすめです。

紅葉スポットでは、関東・関西のおすすめ10選を紹介しました。

【東京】国営昭和記念公園
【東京】六義園
【埼玉】長瀞
【千葉】養老渓谷
【茨城】国営ひたち海浜公園
【京都】瑠璃光院
【京都】毘沙門堂
【滋賀】マキノ高原 メタセコイア並木
【奈良】長谷寺
【愛知】香嵐渓

紅葉を見に行く際には、紅葉する木の種類を覚えたり、写真の撮り方を工夫したりすれば、さらに満喫できます。きれいな落ち葉を拾ってきて、押し葉にして楽しむのもおすすめです。

他の国ではなかなか見られない、美しい日本の紅葉を、さまざまな角度から楽しんでみてください。

参考)

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木地智美「気象キャスターが解説!天気のミカタ 連載第13回 紅葉」,『広報誌 水とともに』,2018,https://www.water.go.jp/honsya/honsya/pamphlet/kouhoushi/2018/pdf/2018_09-10_07.pdf(閲覧日:2022年11月9日)
株式会社ウェザーニューズ「紅葉の見頃時期をエリア毎に紹介 東京や京都は11月下旬からシーズンに」,『ウェザーニュース』,2022年11月20日,https://weathernews.jp/s/topics/202209/260175/(閲覧日:2023年3月8日)
株式会社KADOKAWA「紅葉名所2022」,『ウォーカープラス』,https://koyo.walkerplus.com/(閲覧日:2022年11月9日)
ヤフー株式会社「国営昭和記念公園」,『Yahoo!トラベル』,https://travel.yahoo.co.jp/kanko/spot-00003044/ (閲覧日:2023年1月5日)
公益財団法人 東京都公園協会「【夜間特別観賞】庭紅葉の六義園」,『公園へ行こう!』,https://www.tokyo-park.or.jp/special/pickup/rikugien_lighting2023_sp/index.html(閲覧日:2023年3月15日)
楽天グループ株式会社「秩父・長瀞の紅葉名所12選!2022年ライトアップ情報も(随時更新中)」,『Rakuten Travel』,2022年11月4日,https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/trend/kouyou-chichibu(閲覧日:2022年11月9日)
秩父鉄道株式会社「長瀞ラインくだり」,https://www.chichibu-railway.co.jp/nagatoro/boat.html(閲覧日:2022年11月9日)
株式会社ベンチャーリパブリック「千葉・養老渓谷の2大ハイキングコース比較!紅葉や日帰り温泉も」,『トラベルjp 旅行ガイド』,2020年11月28日,https://www.travel.co.jp/guide/article/40498/(閲覧日:2022年11月9日)
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株式会社リクルート「全国「コキア」の紅葉が見られるスポットおすすめ8選!2022年見頃情報も」,『じゃらんニュース』,2022年9月13日,https://www.jalan.net/news/article/591021/(閲覧日:2022年11月9日)
東海旅客鉄道株式会社「秋の京都「瑠璃光院」 紅葉の見頃・アクセス・御朱印・ライトアップは?」,『そうだ京都、行こう。』,https://souda-kyoto.jp/blog/00579.html(閲覧日:2022年11月9日)
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株式会社JAFメディアワークス「簡単ステキな押し葉の作り方。ドライブ先で見つけた綺麗な落葉をアートにしよう!」,『くるくら』,2018年11月27日,https://kurukura.jp/car-life/181121-22.html(閲覧日:2022年11月9日)